03. 12月 2018

ハーティング、小田急の新型ロマンスカーに国内初のメタル線による車両間を含めた ギガビットイーサネット接続を提供

小田急電鉄の新型特急ロマンスカー・GSE(70000形) 【小田急電鉄株式会社ご提供】

ハーティングのジャンパーケーブルが、本年運行開始した小田急電鉄株式会社の新型特急ロマンスカー・GSE(70000 形)の国内初となるメタル線による車両間ギガビットイーサネット接続に採用されました。

ハーティングは、車両内のギガビットイーサネット接続向けにもコネクタ、ケーブルやイーサネットスイッチを提供しています。ギガビットイーサネットは、Wi-Fi 接続やGSE 専用コンテンツの無線配信サービスに使用されています。また、車内案内表示用にもハーティングの100Mbps 接続製品が採用されています。

2014年に鉄道用イーサネットの国際規格IEC 61375-3-4、ECN(Ethernet Consist Network)が発行されて以来、国内でも鉄道車両へのイーサネット導入は加速化しています。ハーティングは、この流れに先駆けて2013年、近畿日本鉄道株式会社の新型観光特急しまかぜの車載カメラによる前方・後方映像伝送に、鉄道車両としては国内初の車両間も含めた100Mbpsイーサネット接続を提供しています。翌年には、車両間ジャンパーケーブルを含めた100Mbps接続製品が、東京モノレールの新型車両10000形で各種制御信号や監視データの伝送および乗客向け案内サービス向けに採用されました。

今回、小田急の新型ロマンスカーGSEに採用されたハーティングのギガビットイーサネットシステムは次の通りです。車両間の1Gbps接続は、Ha-VIS EtherRail®ケーブルを収めた蛇腹状のジャンパーおよびギガビット伝送用イーサネットモジュールを使用した保護等級IP68の過酷な環境用モジュラー式角型コネクタHan® HPRで構成しています。車両内のギガビット接続は、Cat. 7 のHa-VIS EtherRail®ケーブル、ギガビットイーサネットスイッチ、そしてコネクタには制御盤インターフェース用にM12コネクタ、展望映像のカメラ接続用にワンタッチ式小型軽量防水RJ45コネクタPushPull RJ45、スイッチの接続にシールドされた産業用RJ45コネクタを使用しています。
スマートフォンの普及などでWi-Fiは日常生活に欠かせないものとなっており、鉄道、とりわけ観光特急では利便性を左右する重要なサービスです。Wi-Fiで使用するデータ量は、動画のダウンロードなど増加の一途をたどっており、GSE専用コンテンツでも先頭・後方車両の展望映像やビデオなど、伝送するデータは大容量になっています。GSEでは車両間も含めたシームレスな高速ギガビット通信により、安定したサービスを提供できます。
GSE - Graceful Super Expressは、小田急電鉄が今年3月に運行開始した7両から成る新型特急ロマンスカーです。車内Wi-Fiによる無料インターネット接続サービスの他、GSEの車内限定コンテンツとして「Romancecar Link」を搭載、現在地マップや展望ライブカメラ映像、オリジナル動画を提供しています。7月には第2編成も導入され、新宿と箱根湯本間を運行しています。

ハーティングは堅牢な接続製品の経験を過酷な環境にさらされる鉄道にも生かしています。鉄道用イーサネット接続製品でも、スイッチから、ケーブル、コネクタまで幅広く揃え、世界中の車両メーカーに採用されています。ハーティングは鉄道規格 EN 50 155、そして鉄道産業向け品質マネジメントの国際規格IRIS認証は2006年、初の企業として取得しています。

ハーティングのジャンパーケーブルによる車両間ギガビットイーサネット接続

 

左からハーティングのM12コネクタ、PushPull RJ45RJ45コネクタ